群馬営業所の宮地です。本年より環境管理責任者を仰せつかりました。
5月に入って、更新が途絶えてしまって申し訳ございませんでした。また頑張って更新していきますのでよろしくお願いします。
先日経営会議で鳥取営業所に行きました。会議だけで鳥取から帰ってくるのももったいないということで、米国の日本庭園専門誌「Sukiya Living(数奇屋リビング)/ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」が、全国850ヶ所以上の名所旧跡を対象に実施した「2011年日本庭園ランキング(潮騒ランキング)」において、「9年連続庭園日本一」に選ばれた足立美術館に行こうと計画しました!
当日朝6時35分羽田発のフライトで飛び、8時には鳥取営業所に着きました。そこで大塚巌専務と大塚清隆取締役と2時間みっちりミーティングを行い、10時過ぎに島根へ向かいました。
足立美術館だけではこれまたもったいないということで、いろいろ視察場所を検討し、計画しました。今年よりISO内部監査委員長に任命された鳥取営業所の大塚清輝社員と共に、彼の愛車でいざスタートです。
まずは大根島という島に行きました。島と言っても橋でつながっている島です。この島は牡丹と高麗人参の里と呼ばれています。ここにある由志園という庭園を訪れました。
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この庭園は池泉回遊式庭園となっており、きれいに刈り込まれたサツキ、ツツジ、マツ、そしてモミジを眺め、感嘆の声をもらしながらゆったりと歩きました。
写真の枯山水に宇宙を感じながら歩く40過ぎ中年男子二人組・・・まったく絵になりません。。。
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こちらが高麗人参。
実はこれを勉強するのが目的だったりして。 日差しや雨をあまり浴びないようにわらで屋根を作って栽培します。6年かけてようやく収穫、その後その畑は当分使えないほど痩せてしまうそうです。なので超高級品なわけなんですね。
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ここからは日本一の庭園、足立美術館です。
苔と白砂、延べ段・・・そしてモミジ、葉の一枚一枚が美しいです。傷んだ葉など一枚もありません。これが秋、紅葉したらどんなに素晴らしいでしょう。
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これがメイン庭園です。
借景を取り入れ、壮大なものとなっています。大きな樹木はなく、マツも2mから2.5m程度なのに景石と相まって力強さを感じます。
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メイン庭園を違う方向から見た写真です。
手前の大きなクスノキにより遠近感の度合いが増しています。きれいに刈り込まれたサツキ、白砂と芝生の曲線が奥行きを感じさせます。
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これも違うところからの写真です。
手前の石と苔の感じがとてもよいです♪
足立美術館はこの庭園だけでなく、横山大観の絵が多く展示してあります。絵画は撮影禁止のため、残念ながら私の脳裏に焼きつけただけで、ここにアップできませんが、素晴らしい芸術に触れることは大切だと感じました。
また北大路魯山人の言葉が心に残りました。
「口で言うのはやすいことだが、 現実に表現が物を言うようなことは、 なまやさしい作業でなし得られるものではない。 さぁ自由なものを作ってみろと解放されたとしても、 決して自由にはできないものである。 第一過去の人間が作った美術に 充分心眼が開かなくては、かなわぬことである。
過去と言っても千年も二千年も前からの 美術・芸術に眼が利かなくては、 かなわぬことなのである。
食器師だからと言うので 陶器ばかり視ているくらいの注視力では、 乙な器は生まれるものではない。 三百年の茶碗が作りたければ、 千年前の美術がわからなくてはかなわぬものである。
料理なども細民の美食から 大名の悪食にまでに通じていなくては、 一人前の料理人とは言い難い。
それには恐ろしいまでの努力が必要であって、 調理場ばかりで十年二十年の苦労を積んでみたとて、 料理を語る段階には至らぬものである。 乞食になってみるのもムダではない。 虚飾でかたまっている大名料理を経験してみるのもムダではない。 本格な床柱を背に大尽を決めこむようなことも たびたびあってよい。 陶器する心も、ほぼ同じである。」
「今後十年私に健康を与えてくれるなら、 なんとかしたものを遺すべく努力したいと思っている。 努力といっても私のは遊ぶ努力である。
私は世間のみなが働き過ぎると思う一人である。 私は世間の人がなぜもっと遊ばないかと思っている。 画でも字でも、茶事でも雅事でも遊んでよいことまで 世間は働いている。 なんでもよいから自分の仕事に遊ぶ人が出て来ないものかと 私は待望している。
仕事に働く人は不幸だ。
仕事を役目のように了えて他のことの遊びによって 自己の慰めとなす人は幸せとはいえない。 政治でも実業でも遊ぶ心があって余裕があると思うのである。」
こういった不真面目な思想、好きです(笑)
ものすごく長くなってしまったので、続きは後日。
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